野菜の味がわからない!?そんな親がキレる子供を育てているのかも

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味オンチの親がキレる子供を育てている

誰だって自分の味覚がおかしいなんて思いたくもなし、考えたこともないはずです。
しかし、味オンチというのは味を感じなかったり、味がわからないことだけではありません。

例えば、最近では味が濃いものならおいしいと感じ、薄ければあまりおいしくないと感じる人も少なくはありません。
こうした、おいしいと感じるところが少しづつずれてきていることも味オンチと考えた方がいいのかもしれません。

甘いということが野菜にとって本当のおいしさではない!?

昨今では飽食の時代ともいうべきなのか、テレビやインターネットでは食べ物の映像がずーっと流れていますよね。

食レポという言葉の通りに、芸能人やアナウンサーなどレポーターが視聴者に代わって出来上がった料理を食べて感想を述べるのがおきまりです。

もちろん「まずい」なんていうわけがありませんのでセリフは必ず「おいしい」となるわけなんですが、気になってみていると違和感を覚えるのが野菜の口にした時の感想である。

芸能人だろうが、一般人だろうが、ほとんどの方が「野菜が甘くておいしい」と言う。

それに応じて料理のプロであるシェフまでもが「甘みがあっておいしでしょう」というから驚きです。

キャベツだろうが、トマトだろうが、白菜だろうが、大根だろうが、ニンジンだろうが、「甘みがある」の一点張り。

苦味はないの?酸味はどうした?渋みは感じないの?

もちろん、テレビ用のつくられたコメントなのかもしれませんが野菜についてはどの番組や放送局でも「甘くなければおいしくない」といった風潮がある。

つまり、早い話が味オンチだということではないでしょうか。

言い過ぎかもしれませんが、日本の料理の種類はとても豊富になったはずなのだが、味覚については貧しくなったと言えるかもしれません。

大人になっても甘味と辛味の他はわからないようなら幼児の味覚と変わらない。

本来、野菜には、甘味だけでなく、うま味・渋味・苦味・辛味・酸味が備わっているはずです。

そうした野菜本来の味を味わうだけの能力がなければ、いくら食べたって野菜のおいしさはわかりません。

例えば早春の食卓をかざるフキノトウ。
あれはほろりと苦いからおいしいのであって、甘味があるわけではない。

セリだって同じです。
あの新鮮な苦味とシャキッとした歯ごたえこそがセリの身上といえるはずです。

ところが、最近の日本人、特にグルメを気取るような若い女性の多くは、こうした野菜本来の味がわかっていない。

野菜といえばなんでも甘ければおいしいとなってしまう。

こうした状況が、料理を作る側も商売としてお客さんに好まれるように苦みや酸味などの本来の味を薄めて、口あたりがいいように調理してしまう。

大衆迎合なのだが、こういった固定観念が植えつけられると青果市場や作付けする側でも本来の青臭さや辛さがなくなり、口あたりがいい糖度の高い野菜がもてはやされることになります。

単純な味を求める傾向は、その子供たちにも影響を及ぼす

甘味ばかりを追い求める傾向は、いまの大人たちの味覚が幼児化していることのあらわれなのだが、問題になるのは、大人たちの味覚の幼児化は育てている子供たちの味覚にも影響を及ぼしてしまっているという事です。

幼児的な味覚の特徴は、単純でわかりやすい味を求めてしまう事です。

幼児期を過ぎて、思春期を迎えても、子供たちが清涼飲料水やスナック菓子などの単純な味の物ばかりを求めがちなのは、味覚が幼稚なままほったらかしにされ成長できていないことにほかならない。

子供の味覚を教育しようにも、大人のほうが味オンチなのだからどうしようもない。

キレやすい子供になってしまうのは低血糖状態の慢性化

スナック菓子類

口あたりがよくて、単純な味ばかり求める傾向は、スナック菓子などの食べ過ぎへと向かう。

現在、日本国内の平均的な家庭ではお米に使うお金は1年間に一世帯当たり約5万円。

それに対して、スナック菓子類に使っているお金は9万円と倍近い金額となっているから驚きです。

いかに私たちのお米離れがすすんでいるかが理解できると思います。

かつて食費の中でお米が占める割合はとても高く、20年くらい前では約7万5千円だったといわれています。

それが年々、減少して現在の数字となってしまったのだが、減った分が食パンやパスタなどの主食だったり、肉や野菜などの副食に変わったかのかというとそうではなく、ポテトチップスやチョコレート、菓子パンなどに向かっている結果というわけなのです。

お米とスナック類の主成分は同じ多糖類のデンプンというのはご存知でしょうか。

デンプンは消化器の中で、ブドウ糖に分解されてから、その一部は体を動かすエネルギーとして使われ、残りは脂肪となってカラダの細胞に蓄積されます。

ところがお米とスナック類では、消化や吸収のテンポがまったく違います。

お米の場合は、口の中で咀嚼されても粒状にしかならず、消化器官のなかでデンプンがゆっくりブドウ糖に変わり、吸収される。

一方、スナック類では原料の穀類が生産工場で機械的に粉状にされるため、お米と比べるてきわめて早くデンプンがブドウ糖に分解され吸収されてしまいます。

つまりどういうことかというと、スナック類は血糖値を急速に上げてしまうということです。

食べた分に見合うだけ運動しているのならいいが、運動不足の今の子供たちでは血糖値はますます高くなってしまう。

血糖値が上がると、インスリンの分泌量が増えます。

この状態が続くと、今度はインスリンが過剰になり、血糖値が急激に低下して、逆に低血糖状態になる。

そうなると、血液中のエネルギー源がないから、体がだるくて、何事にもやる気がでない状態になってしまう。

「疲れた」「疲れた」を連発し、ダラダラとだらしない生活を送っているのはこの低血糖状態が原因といってもいいくらいです。

体のメカニズムにも要因がある事を理解して欲しい

脳を動かしているエネルギー源はブドウ糖というのは知ってましたか。

低血糖状態になると、ブドウ糖が足りず、脳の機能も低下する。

そうなると、

「ボーっとして集中力が生まれない」

「はたから見ると、まるでやる気が無い」

といった状態に陥ります。

このような低血糖状態がとても危ないんです。

血糖値が下がりすぎると人間は死んでしまいます。

ですが、そうならない為に脳がアドレナリンを分泌するよう指令を発する。

アドレナリンには体が蓄えた糖分を血液中に出し、筋肉のパワーを上げる働きがあり、スポーツ選手などが大事な競技が始まる前に武者震いするのは、このアドレナリンが分泌されるからなのです。

このアドレナリンは人間の攻撃衝動にかかわるホルモンなので、ふつうなら、インスリンとアドレナリンは程よくバランスされて、血糖値をコントロールしている。

ところが慢性的に血糖値が低い人は、そのバランスがくずれ、アドレナリンが過剰に分泌されてしまうと一気に攻撃衝動が高まって、キレるのである。

スナック類ばかり食べて、慢性的に低血糖状態におかれている子供も、この状態になりやすい。

普段全く無気力だった子供がいきなりキレて、考えられないような攻撃性を見せるのはこうした体のメカニズム不全が原因となり起きているというわけです。

一種の生活習慣病と考えれば、簡単に改善できる

キレる、キレないという衝動については、本人の育つ環境や性格の問題も深くかかわっているのですが、その背景にはこうした体の問題も大きくかかわっていると思われます。

子供がキレるというのは、単に怒りっぽいからという理由ではありません。

いつもは低血糖でボーっとしているカラダや脳がいきなり分泌されるアドレナリンのために、突然、激しく活動するからなのです。

慢性的な低血糖状態になり、キレやすくなるのは、前にも述べたように、お米やパスタのように、ゆっくり消化、吸収される食べ物ではなく、すぐに吸収され血糖値を上げてしまう物ばかりを食べているせいだとしたら一種の生活習慣病ともいえます。

そういった子供の生活習慣病を防ぐには、ゆっくりと消化、吸収できる食事を与え、子供に食べ物の味をしっかりと教えることが大切だと考えます。

子供が菓子パン、スナック類、清涼飲料水ばかり欲しがってしまうのは親にも責任があります。

まずは親の側が、野菜などの本来の味がわかるように「食育」つまり、野菜の食べ方から学び直す必要があるのかもしれません。

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