野菜の農薬が人体に与える影響と危険性

最終更新日

農薬散布

スーパーなどで売られている野菜や果物に、ほぼ必ずと言っていいほど使われているのが農薬。
実は私、子どもが生まれるまで、農薬野菜の安全性についてほとんど意識したことがありませんでした。
しかし農薬に、害虫を防いだり雑草を枯らしたりする効果があるということは、同じ生物である人体に対してもそれだけ影響が大きいということですよね?
そこで「本当に毎日食べても安全なの?」「危険性はあるの?」といった気になる疑問を、徹底的に調べてみました!

農薬の危険性

たしかに農林水産省では、現在使われている農薬は安全だと発表しています。
しかしもともと農薬は、使い方次第では毒物となるような効力の強い化学物質がほとんど。
実際に数十年前までは、農薬散布中に急性中毒になってしまう方は少なくありませんでしたし、現在でも誤飲や誤用による死亡事故は毎年起きています。

しかし農薬が危険なのは、急性中毒のリスクがあるからだけではありません。
残留農薬を少しずつ長期的に摂取することで、知らないうちに慢性中毒になってしまう可能性があるからです。

残留農薬とは、農作物を作るときに使われた農薬が、野菜や果物に付着したまま残ること。
見た目にはとっても美味しそうに見えても、実は野菜と一緒に微量の農薬を毎日食べているんです。
…と言われても、ほとんど実感が湧きませんよね。

正直に言って、私も以前は「農薬の危険性」と聞いても、どこか他人事のように思っていました。
しかし子どもが生まれたばかりの時に、農薬をテーマに取り上げたニュースを見たことがきっかけで、食の安全性そのものに疑問をもつようになりました。

例えば、いつも私たちが食べている野菜や果物、収穫されるまでに何回ぐらい農薬が使用されていると思いますか?
2017年6月に行われた福岡県の発表によると、きゅうりで56回、なすで59回、いちごはなんと63回!
「想像以上だった…」という方も多いのではないでしょうか?
実際に日本の耕地面積あたりの農薬使用量は、世界でも指折りなんです。
こういった野菜を毎日食べていると知ったら、「人体にも何かしらの影響があるのでは」と、心配になってしまうのも当たり前です。

農薬が人体に与える害・影響について

農薬が人体に直接与える害は、急性中毒、亜急性中毒、慢性中毒の3つに分けられます。
急性中毒とは、高濃度の化学物質が短期間のうちに体内に取り込まれて、急に中毒症状が出ること。
農家の方やガーデニングをされる方など直接農薬を取り扱う機会のある人が、散布時に使い方を間違ってしまうことで起こります。

農薬を大量に誤飲すればもちろん急性中毒になってしまいますが、そんな機会はあまりないですよね。
怖いのが、皮膚に付着したものや、鼻や口からの吸引でも引き起こされてしまうこと。
やはり、それだけ人体への影響も大きいのです。
では具体的にどのような症状があるかというと、呼吸困難、嘔吐、徐脈、めまい、昏睡、肺水腫、腹痛、知覚麻痺や運動麻痺などですが、農薬の種類によっても多少異なります。

さらに農薬には、亜急性中毒と呼ばれる中毒も報告されています。
亜急性中毒とは、数か月の間に繰り返し毒性をもつ成分と接触することで生じる中毒のこと。
これは農薬がまかれた田んぼや畑の周辺住民に、よく見られる症状です。
急性中毒より少ない量であっても、短期間の間に繰り返し農薬と接触することで、頭痛や全身の倦怠感、睡眠障害・記憶障害などの症状が出ることがあるのです。

農薬は身体に蓄積する?

急性中毒も亜急性中毒も怖いですが、農薬野菜の消費者である私たちにとって、一番気になるのが、慢性的な中毒症状ではないでしょうか?
「農薬が体内に蓄積される」といった話、耳にしたことありますよね。

先ほども少し触れたように、急性症状や亜急性症状を起こすような量ではなくても、毎日農薬野菜を食べ続けることで、やがて症状が出てしまう可能性があるのだとか。
過去に日本で使われていた農薬の中には、慢性症状を引き起こすものがあったことは事実です。
では現在では、どうでしょうか?

実は今の日本では、農薬の使用登録の際に、動物の体内での成分の分解や代謝について調査する実験が義務付けられています。
その結果、体内で分解されにくいものや、長期間蓄積する可能性のあるものは使用許可が下りないようになっているんですね。
つまり現在使われている農薬は、分解速度が速く、体内に入っても尿と一緒にすぐに排出されるものがほとんど。
体内に農薬が蓄積していくことは、基本的にはないと言われています。

「それなら安心!」かというと、実はそうでもないんです。
例えば殺虫を目的とした農薬の中で、現在主流となりつつあるネオニコチノイド系。
当初は人体への安全性が強調され、1990年代以降、それまで主流だった有機リン剤に代わって、世界的に広く使われるようになりました。
このネオニコチノイド系殺虫剤、実は最近になって生物や環境に与える悪影響が報告されるようになり、大きな問題となっているのです。

つまり、「慢性症状を引き起こすかどうか」といった長期的な実験は行いづらいため、予期されていない問題が後々になって出てくる可能性があるということ。
特に小さな子どもがいる場合、後から「やっぱり人体に有害でした」では遅いですよね。
なるべくなら少しのリスクも排除して、家族みんなが安心して食べられるものを選びたいところです。
あなたもこの機会に、食の安全性の問題にしっかりと向き合ってみませんか?

この記事の出典元

あわせて読みたい記事

関連する記事