農薬を含む食品を子供に食べさせるリスクと胎児や赤ちゃんに与える影響

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眠る赤ちゃん

農薬を含んだ食品の危険性については、もう皆さん既にご存知の通り。
なかでもその影響が気になるのは、発育段階にあるお子さんや、お腹の中にいる胎児です。

妊娠中や授乳中は特に、ママの摂取した残留農薬が子供にも移行するんじゃないかと心配じゃありませんか?
私も小さな息子を育てているので、「このお野菜、本当に離乳食に使っても安全なの?」と、不安に思うことがよくありました。
そこで今回は、子供や胎児への農薬の影響を詳しく調べてみることにしました。

農薬が子供に及ぼす影響

今では私こんなブログを書いていますが、子供ができるまでずっと農薬の危険性には無頓着でした。
その理由のひとつが、日本には安全基準値があるから。
「普段口にする野菜の残留農薬は、国が定めた基準値内に収まっているだろうから、特に気にする必要はないかな」と、ずっと思い込んでいたんです。

日本で使用されている農薬には、残留農薬基準と呼ばれる基準値があります。
残留農薬基準とは、野菜や果物の中に残留する農薬の上限値を決める規格基準のこと。
この基準値を上回ったものは、国産のものでも輸入のものでも販売や流通はできなくなります。

残留農薬基準は、農薬の種類ごとに一生涯にわたって摂取し続けても人体へ影響が出ないとされる量の一日分と、一人が一日あたりに摂取する農作物の量をもとに割り出されます。
ここまでの話を聞くと、「なんだ、じゃあやっぱり大丈夫じゃないか」と思いますよね。
しかしこの残留基準値、実は大人の平均体重をもとに算出されているんです。

厚生労働省の発表を参考にすると、基準値を出すためのもととなっている大人の平均体重は55.1キロ。
子供の体重だと、この半分や半分以下のことも普通ですよね。
しかも子供は身体が小さいだけではなく、臓器や免疫機能も未発達なため、農薬の影響を大人よりもずっと受けやすいと言えます。
大人を想定して算出されたこの残留農薬基準値、子供にとっても本当に安全だと言えるのでしょうか?

またもうひとつ気になるのが、子供の脳への影響です。
農薬にもいろいろな種類がありますが、なかでもよく使われているのが殺虫剤。
殺虫剤の場合、昆虫の神経機能を麻痺させて駆除するタイプが主流です。

しかし人間も昆虫も、神経系の仕組みは基本的にはほとんど同じ。
いくら現在使われているものが低毒性と言っても、発育途中の神経系への影響が全くないと考える方が、不自然ではないでしょうか?

妊婦が農薬野菜を食べることで胎児に及ぼす影響

では妊娠中、お腹の赤ちゃんへの影響はどのようになっているんでしょうか?
妊婦さんと胎児はへその緒と胎盤でつながっていて、栄養素などのやり取りをしています。
具体的には、妊婦さんが食べたものは妊婦さん自身の身体の中でいったん消化、吸収されて血液となり、胎盤を通じて赤ちゃんへと送られるという仕組み。
つまりお腹の中の赤ちゃんの細胞のひとつひとつは、お母さんである妊婦さんが毎日食べるものから作られているということです。
生まれる前の赤ちゃんの健やかな成長の鍵を握っているのは、お母さんなのです。

栄養と言えば、妊娠中に母親学級などで栄養管理について指導されたという方も多いと思います。
特に飲酒や喫煙は胎児の発達に悪影響を及ぼす危険性が高いので避けるべきだというのは、もはや常識ですよね。
本来胎盤には、胎盤関門と呼ばれる関所のようなものがあり、母体から赤ちゃんへの化学物質などの移行をコントロールする役目をしています。
しかしアルコールやニコチン、カフェインなどは胎盤を通過してしまうので、摂取してはいけないのです。
実は農薬の化学物質も、これらの物質と同じように赤ちゃんに移行してしまう可能性があります。

もちろんこの場合も、国内では先ほどお話した基準値に従った農薬しか使われていません。
ですが、そもそもこの基準は国ごとに異なっていて、海外で規制されているのに日本では許可されたままだという物質もあるんです。
また最近では、農薬の胎児への影響と発達障害との関連性を指摘する研究結果も報告され始めています。

赤ちゃんに与える母乳と農薬の関係

農薬の子供への影響でもうひとつ気になるのが、母乳です。
母乳は含まれる栄養素も豊富でバランスもよく、赤ちゃんの成長に合わせてその成分も変化します。
粉ミルクなどの人工乳と比べて消化もしやすく、細菌感染を防ぐ免疫物質も多く含まれているなど、赤ちゃんにとって好ましい要素がたくさん。
こういったことから、母乳での育児を推奨する産婦人科の先生も多いですよね。

そもそも母乳は、お母さんの血液からつくられます。
そしてその血液もやっぱり、お母さんが毎日口にするものからつくられるのです。
では、ここで質問です。
「生態濃縮」という言葉ご存知ですか?

化学物質の中には、一度摂取すると排泄されずに体内に蓄積されてしまうものがあります。
そういった物質を含む生物が、食物連鎖によってさらに上位の捕食者に食べられると、その捕食者の体内でも代謝不能が起こります。
これを繰り返していくことで、より上位の捕食者ほど蓄積する化学物質の濃度が高くなってしまうのです。
このことを「生態濃縮」や、「生物濃縮」と言います。

つまり特定の化学物質をすでに含んでいる食べものをお母さんが食べると、その物質が体内に蓄積し、母乳となって赤ちゃんにも移行してしまう可能性があるのです。
かつて日本でも広く使われていたDDTやBHCと呼ばれる農薬や、ダイオキシンなどの化学物質は、これにあてはまります。
それに生まれたばかりの赤ちゃんは、身体の代謝機能もまだ充分ではありません。
そのため一度取り込んでしまった化学物質を排出するまでの時間も、大人よりもずっと長くなります。

特に母乳は、赤ちゃんにとっては数少ない栄養源のひとつ。
できる限り、安全な方がいいに決まっていますよね。
私自身、子供が大きくなるにつれ、毎日口にするものが心身の健やかな成長に直結しているんだなと感じることが多くなりました。
子供は心身ともに成長途中の、まだまだ未熟な存在。。
私たち大人が正しい情報を手に入れ、子供の健やかな成長をサポートしてあげなくてはいけませんね。

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