「農薬たっぷり野菜」が好きな日本人

「農薬たっぷり」が好きな日本人

前回の、『生野菜』は本当に健康に良いのか?に引き続き、農薬に関するテーマをお伝えします。

野菜の残留農薬がたびたびニュースで話題になっています。
農薬には、収穫物に害虫が発生したり、作物が病気になることを防ぐ役割があります。

ただ、百歩譲っても、それは生き物を殺すための薬であったりと、身体に良くないことは想像するにも及びません。
特に小さなお子様をお持ちの方にとっては、より一層懸念されている問題なのではないでしょうか。

しかし、意図しないところで農薬の量を増やしていっている原因は、実は私たちにあるのかもしれません。
せっかくの健康づくりのための野菜も、アブナイ薬が入っていては、手段が目的になってしまいます。

日本は、作物の単位面積あたりの農薬使用量が世界一の国のようです。
では、なぜこれほどまで農薬に頼る必要があるのでしょうか?

農薬使用量が世界一の理由

(食料ジャーナリストである手島奈緒さんは)日本で農薬が多く使われる理由の1つは、高温多湿な気候のせいであると指摘しています。
四季があることで害虫が多いことや、梅雨時期の湿気による作物の病気感染を予防するために、農薬が役立つのだそうです。

なるほど。
特に近年は温暖化から日本の気候が亜熱帯化してきており、ジメジメとした気候環境は避けられません。
農薬の使用も完全に撤廃することは難しいのでしょう。

それでは、同じような気候環境の国である東南アジアや、他の諸外国でも同じ条件なのでしょうか?
なぜ、日本が(単位面積あたり)世界一、農薬を使う国なのでしょうか?

現代の日本では、消費者のニーズに応えるために、虫食いの跡が残った作物は出荷ができず無駄になってしまいます。
そのため、農家は被害が出る前に農薬を使ってピカピカの野菜やフルーツを収穫する必要がある点も、問題点として指摘されています。

これですね、恐らく。
世界一たらしめる要因は。
細かいんですね、日本人は。

繊細な違いが分かる、細部にまでこだわる、この性分が我々日本人の魅力だと思います。
が、逆にこれが反作用を起こして、今回の問題を引き起こしていることは否定できないのではないでしょうか。

もっとも、誰も農家さんを非難することはできません。
ボランティアでやっていることではありませんから。

消費者が野菜やフルーツの見た目にこだわりすぎることが、農薬の散布回数を増やすことになっていると手島さんは指摘しています。

もっともですが、見た目にこだわらない選択を実践していくには、まだ時間はかかりそうですね。
しかし、この事実をたくさんの人が持つことで、残留農薬が問題となるニュースも減ることなのだと思います。

それではこの農薬リスクと、はたしてどのように付き合っていけば良いのでしょうか?

残留農薬をカットするポイント

農薬が残りやすいのは地上で育つもの

まずはじめに、農薬はそのほとんどが農作物の上から散布されるため、当然、地面から上に実る野菜の表面に残りやすいようです。
例えば、ホウレン草小松菜などの葉物類や、ピーマントマトなど地上で育つものに残留量が比較的多く見られるそうです。
逆に、地中で育つ根菜類には比較的少ないようです。

安全に食べるための工夫

  1. 流水にさらす

    最も基本的な作業ですが、これをきっちりと行うだけでも、表面についた残留農薬の減少に効果があるようです。

  2. こすり洗いをする

    手でしっかりと洗うだけでも十分ですが、スポンジでこすり洗いをすることでかなり落ちる農薬もあるそうです。
    食器洗い用と別に、野菜用のスポンジを用意すると便利とのこと。

  3. 下ゆでする

    これが最も農薬を減らす効果が見込めるそうです。アク抜きも同時に行えるので便利ですね。

  4. 外側の葉を取る

    キャベツレタス白菜などの葉物類は、このワンステップだけで残留農薬を減少させることができるそうです。

  5. 酢や塩水に漬ける

    アクを抜く効果もあり、有害物質も一緒に水と排出する作用があるそうです。

以上、比較的簡単に実践できる内容なので、調理の前にワンクッション置くだけで、農薬リスクを軽減できるのではないでしょうか。

せっかくの野菜です。
美味しく健康に、そして安全にいただきたいものです。

この記事の引用元

なぜ!? 野菜やフルーツに「農薬がたっぷり使われてる」本当の理由

残留農薬カット5つのコツ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加